膝の水を抜くとクセになる?

2013年05月23日

中年期以降に膝の痛みがみられたら、ほとんどは変形性膝関節症によるものです。これは関節内の骨の表面を覆っている軟骨がすり減ることが原因です。関節は関節包で包まれていますが、その内側に滑膜があります。滑膜からは関節液が生成され、吸収されています。

関節液は軟骨のすべりをよくする潤滑油です。膝の軟骨がすり減るなどのため、滑膜に炎症をおこすと多量の関節液が生成されて、水がたまります。貯留した水の量が少ない時は抜く必要はありませんが、大量に水がたまると膝がよく曲がらなくなるので抜いた方が楽になります。

膝の水を抜いてもクセになることはありませんが、膝の炎症がおさまるまで、またたまります。そこで、投薬、電気治療、装具、関節内注射などの治療を加えてゆくと炎症がおさまり水も減ってきます。